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「上の子ばっかり我慢させてる気がする」
「発達っ子の通院や宿題サポートで、他のきょうだいと向き合う時間がない」
「『お兄ちゃんばっかりずるい』と言われて、返す言葉がなかった…」
発達障害やグレーゾーンの子がいる家庭で、必ずと言っていいほど出てくるのが「きょうだい児」の悩みです。
わが家は中3から1歳まで5人きょうだいで、そのなかにLDと診断された息子がいます(診断までの話はこちら)。どうしても手のかかる子に時間が偏る日々のなかで、現役保育士として意識している「きょうだい児へのフォロー」をまとめます。
きょうだい児とは?
「きょうだい児」とは、障害や病気、特性のある兄弟姉妹がいる子どものこと。最近は支援の必要性が知られるようになってきました。きょうだい児は、こんな気持ちを抱えやすいと言われています。
- 「自分は我慢しなきゃ」と、いい子でいようとする
- 親の関心が偏ることへの寂しさ・不公平感
- 兄弟のことをからかわれたときの複雑な気持ち
- 「自分が助けてあげなきゃ」という過剰な責任感
問題行動として出る子もいれば、逆に「手のかからないいい子」になることで気持ちを隠す子もいます。後者の方が見逃されやすいので要注意です。
心がけていること5つ
①1日5分でいい、「その子だけの時間」を作る
まとまった時間は取れなくても、寝る前の5分、その子とだけ話す。ポイントは「ながら」にしないこと。5人育児の現実として長時間は無理なので、短くても『あなただけを見てる時間』を毎日を目指しています。
②「お手伝い要員」にしすぎない
上の子は頼りになります。でも、頼りすぎると「自分は世話をする側」が当たり前になってしまう。手伝ってくれたら「助かったわ、ありがとう」を言葉にして、やってもらって当然にしない。これは保育士として、しっかりものの子ほど意識して見てきたポイントです。
③きょうだいへの説明は、年齢に合わせて正直に
「なんでお兄ちゃんだけ特別なん?」と聞かれたら、ごまかさずに年齢に合う言葉で伝えます。「人にはそれぞれ得意と苦手があって、お兄ちゃんは読み書きの練習に応援がいるんやで。あなたにも、あなたに合った応援をするからね」。特性を説明する絵本を一緒に読むのも効果的です(おすすめの絵本はこちらの記事に)。
④その子の行事・イベントを「削らない日」にする
参観日、発表会、誕生日。きょうだい児のイベントの日は、可能な限りその子を主役に。予定がぶつかったときに「いつもあの子優先」にならないよう、意識してバランスを取ります。
⑤親が抱え込まない(これが一番)
親に余裕がないと、きょうだい児は敏感に察して「言わないでおこう」となります。放課後等デイサービス(通い始めてわかったことはこちら)などの支援を使って親の手を空けることは、きょうだい児のためでもあります。堂々と頼りましょう。
「寂しい」と言えたら、それは成功
きょうだい児のケアのゴールは、我慢させないことではなく、「寂しい」「ずるい」を安心して言える関係でいることだと思っています。言われたら「そう感じてたんやね、教えてくれてありがとう」からスタート。気持ちを否定しないだけで、子どもはずいぶん救われます。
きょうだいで一緒に楽しめるものを1つ持つ
特性の差があっても一緒に笑えるもの(うちの場合は絵本の読み聞かせや歌でした)がひとつあると、家族の空気がやわらぎます。年齢差があっても楽しめる絵本は、無料で読める自作絵本の記事でも紹介しています。
きょうだい児の気持ちに寄り添う絵本
きょうだい児自身が主人公の絵本を一緒に読むと、「この気持ち、うちだけじゃないんや」と親子で思えます。
まとめ
- きょうだい児は「いい子」の形で気持ちを隠すことがある
- 1日5分の1対1タイム、「ありがとう」の言語化、正直な説明
- 親が支援を使って余裕を作ることも、立派なきょうだい児ケア
全員に100点の親でいるのは無理です(5人育児の私が保証します)。でも「あなたのことも、ちゃんと見てるよ」は、5分あれば伝えられます。



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