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「昨日あんなに練習した漢字、テストで全滅…」
「漢字ドリルの宿題に毎晩1時間かかる」
「何回書かせても覚えられないのは、努力が足りないから?」
いいえ、違います。「たくさん書けば覚える」が効かないタイプの子は、確実にいます。
わが家の息子は小2でLD(学習障害)と診断されました(経緯はこちら)。読み書きが苦手な子にとって、「漢字1文字×20回書き取り」は苦行なうえに、残念ながら効果も薄いことが多いんです。
この記事では、書いて覚える以外の漢字練習法と、家庭で使いやすい教材をまとめました。
先に結論:「書く回数」より「覚え方」を変える
漢字が覚えられない子に必要なのは、根性ではなくその子に合ったインプットの経路です。
- 目で形を覚えるのが苦手なら → 口で唱えて覚える
- 細かい部分を捉えるのが苦手なら → 部品(パーツ)に分解する
- 手で書くこと自体がしんどいなら → 書く量を減らして別の方法で定着させる
書き取り練習が効かない理由
漢字を覚えるには、形を正確に見て、覚えて、思い出して、手で再現する…という複数の力を同時に使います。このどこかに苦手があると、20回書いても「作業」になるだけで記憶に残りません。むしろ疲れと「漢字キライ」だけが積み上がります。
本人が一番「なんで覚えられへんのやろ」と思っています。まずは責めない、比べない。ここからスタートです。
覚え方を変える5つの方法
①唱えて覚える(言語化メソッド)
「『親』は、立つ・木・見る!」のように、漢字の成り立ちを言葉のリズムで覚える方法。書くのが苦手でも、耳と口から入れられます。ミチムラ式や『唱えて覚えよう』系の教材が有名で、LDの子の定番アプローチです。
②部品(パーツ)に分解する
複雑な漢字も「知ってるパーツの組み合わせ」と分かれば、ぐっと覚えやすくなります。「『語』は、ごんべん+五+口やで」という具合。パーツカードを作って組み合わせ遊びにするのもおすすめ。
③大きく書く・指で書く
マス目に小さく書くのが苦手な子は、A4用紙いっぱいに1文字ドーンと書いたり、机の上や背中に指で「空書き」したり。筆圧や細かさの負担を減らすと、形に集中できます。
④テスト形式で「思い出す」練習をする
記憶に残るのは「書いたとき」ではなく「思い出したとき」。10回書くより、「1回書いて隠して、思い出して書く」を3回やる方が定着します。ミニテストをゲームっぽくやるのがコツ。
⑤タブレット学習を取り入れる
書字の負担が大きい子には、タブレット教材も選択肢。音声つきで覚えられて、書く量を自分で調整できます。紙のドリルで消耗しているなら、一度検討の価値ありです。
宿題の量は、先生に相談していい
「漢字1ページ×毎日」が本人に合っていないなら、担任の先生に相談を。「書き取りは半分にして、残りは唱えて覚える方法でやらせたい」など、代わりの方法をセットで提案すると先生も受け取りやすいです。宿題全般の交渉についてはこちらの記事に詳しく書きました。
家庭で使いやすい教材・グッズ
唱えて覚える系の漢字教材
口で唱えて覚えるタイプの定番。書くのが苦手な子の突破口になりやすいです。
漢字カード・パーツかるた
遊びながらパーツ分解の感覚が身につきます。きょうだいで一緒に遊べるのもいいところ。
なぞらず書きやすい漢字練習帳
マスが大きめ・行間ゆったりの練習帳は、それだけで書く負担が減ります。
まとめ:覚えられないのは、やり方が合っていないだけ
- 「書けば覚える」が効かない子には、唱える・分解する・思い出す練習を
- 書く量はへらしてOK。先生への相談は正当なサポートのお願い
- 教材の力も借りて、親子どちらもつぶれない練習に変えよう
漢字テストの点数より、「漢字ぜんぶキライ」にならないことの方がずっと大事。長い目でいきましょうね。



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