「年長さんなのに、ひらがなが全然覚えられない。」
そう感じたとき、あなたはどうしますか?
保育園の先生に相談する。学校の先生に相談する。そして「大丈夫ですよ、まだ興味がないだけです」と言われ、ほっとする。
……私も、そうでした。
でも後になってわかったんです。あの「大丈夫」が、息子の大切な時間を少し遅らせてしまったかもしれないと。
私は保育士として、たくさんの子どもの発達を見てきました。それでも、自分の子のことは見えにくかった。だからこそ、同じ思いをしているお母さんに届けたくて、この記事を書きました。
「あれ?」と気づいたのは、お兄ちゃんとの違いだった

うちは5人兄弟。上の子たちを育ててきたからこそ、三男を見て「あれ?」と思った瞬間がありました。
年長になっても、ひらがなが全然入らない。上の子たちはこの時期にはもう自分の名前くらい書けていた。でも三男は、同じように教えても、なぜかスッと入ってこない。
保育士として働いてきた私は、子どもの発達に多少の知識があります。「もしかして…」という違和感はありました。
でも保育園の先生に相談すると、こう言われました。「◯◯くんは、まだひらがなに興味がないだけだと思いますよ。大丈夫です。」
…その言葉に、私は安心してしまったんです。
「大丈夫」という言葉を信じすぎた。それが今でも後悔
年長の間、療育に行きませんでした。「先生がそう言うなら大丈夫か」「うちの子はちょっとゆっくりなだけ」「まだ1年生になる前だし」そう思って過ごしてしまった。
小学1年生になってからも、担任の先生に相談しました。でも返ってくる言葉は同じ。「もう少し様子を見てみましょう。」
私の中の違和感はずっとあったのに、「先生がそう言うなら…」と、また自分に言い聞かせてしまいました。
1年生の3学期、意を決して「発達検査を受けたい」と言った

でも1年生の3学期、ついに私は動きました。「先生、発達検査を受けさせてもらえませんか。私から希望しています。」
今思えば、なぜもっと早く言えなかったのかと思います。でも当時の私は、「自分が大げさなんじゃないか」「先生に失礼じゃないか」と躊躇してしまっていた。
それでも勇気を出して言えたのは、やっぱりどこかで「絶対に何かある」という確信があったから。保育士として見てきた子どもたちの発達と、息子の困りごとが、なんか違う気がしていたんです。
小2になる前に「LD(学習障害)」と診断された
発達検査の結果は、LD(学習障害)でした。主に「読むこと」が苦手なタイプ。
- 文字を読むのが苦手(ひらがな・文章の読み取りが難しい)
- 見て書くことは得意(写すのはできる)
- 計算はできる。でも文章問題になると途端に難しくなる
- 気持ちを言葉にするのが難しい→学校で気持ちがあふれて泣いてしまうことが多い
診断を受けて、正直ほっとした部分もありました。「やっぱりそうだった。息子は怠けていたわけじゃなかった。」
でも同時に、「もっと早く動けばよかった」という後悔も。幼稚園・年長の時間に、何かできることがあったかもしれないと。
今は通級+放課後デイで、少しずつ前に進んでいる

2年生から、二つのサポートを利用し始めました。
通級指導教室
週に何回か、通常クラスを離れて個別の指導を受ける場所です。息子のペースで、読み書きの練習をしてもらえます。
放課後等デイサービス(放課後デイ)
放課後に通う、発達障害のある子向けの支援施設。勉強だけでなく、気持ちのコントロールや友達との関わり方なども練習できます。
最初は「うちの子がこういう場所に…」と複雑な気持ちもありました。でも通い始めてから、息子の表情が少し楽になった気がして。学校で泣いてしまうことも、以前より少し減ってきました。
保育士だった私が「それでも気づくのが遅れた」理由
保育士として、発達のゆっくりな子を何人も見てきました。でも自分の子となると、全然違った。
- 「うちの子に限って」という思い込み
- 「先生が大丈夫と言ったから」という安心感
- 「自分が過敏になりすぎているだけ?」という不安
全部が重なって、動き出すのが遅くなってしまった。だからこそ伝えたいんです。
「あれ?」という感覚は、親の勘として正しいことが多い。先生が「大丈夫」と言っても、あなたの中の違和感が消えないなら、もう一歩、動いていい。発達相談窓口に電話するだけでもいい。「大げさかも」なんて思わなくていい。
LDかも?と思ったら、まず相談できる場所
- かかりつけの小児科(発達外来がある病院を紹介してもらえることも)
- 地域の発達支援センター(無料で相談できます)
- 学校のスクールカウンセラー
- 市区町村の子育て支援窓口
LDの息子と読んだ絵本・参考になった本

三男との関わりの中で、読んでよかった本を紹介します。
「なまけてなんかない!ディスレクシアの男の子のはなし」
「読むことが苦手な男の子」が主人公の絵本。タイトルを見た瞬間に涙が出そうになりました。先生にも読んでほしいし、LD当事者の子にも読んでほしい一冊です。
📖 発達検査について、もっと詳しく知りたい方はこちら!



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